- エチオピアのコーヒーってどんな味なの?
- よく行くカフェのエチオピアについて知りたい
こんな風に思ったことはありませんか?
エチオピアのコーヒーは、その魅力的な風味で世界中のコーヒー愛好者を魅了しています。
また、エチオピアなしではコーヒーを語ることはできないと思っています。
この記事では、エチオピアのコーヒーがどのような点で独自のものであるか、そしてその背後にある歴史や文化に焦点を当てていきます。
エチオピアの歴史とコーヒー
エチオピアはコーヒーの発祥地として知られ、古代からコーヒーが栽培されてきた歴史を有しています。
エチオピアのコーヒーの歴史は長いものであり、伝説的な起源を持っています。
以下に、エチオピアのコーヒーの歴史を時代ごとに詳しく紹介します。
コーヒーの起源
エチオピアでは、9世紀のある日、羊飼いのカルディという男性が群れの中で異変に気づきました。
羊が特定の植物の実を食べた後、活力を取り戻し元気になっていたのです。
カルディはその実を見つけ、それがコーヒー豆であることを発見しました。
これがコーヒーの発見伝説の始まりとされています。
15世紀 – イスラム教への普及
エチオピアのコーヒーは、15世紀になるとアラビア半島に伝わり、イスラム教徒の間で広まりました。
コーヒーはエチオピアのヤージュ地方からアラビア半島へと輸出され、コーヒーハウスがイスラム社会で興りました。
17世紀 – ヨーロッパへの伝播
17世紀に入ると、コーヒーはヨーロッパにもたらされ、コーヒーハウスが各地で開かれました。
これがヨーロッパにおけるコーヒー文化の始まりであり、コーヒーは高い人気を得るようになりました。
19世紀 – コーヒーの栽培と商業化
19世紀になると、エチオピア国内でのコーヒーの栽培が本格化しました。
異なる地域でさまざまな品種が栽培され、エチオピアのコーヒーはますます多様な風味を持つようになりました。
同時に、コーヒーは国際的な商業市場でも重要な商品となりました。
現代 – 持続可能な農業と国際的な評価
現代においてもエチオピアはコーヒーの重要な産地として認識されています。
多様な風味、高標高での栽培、伝統的な栽培方法などが、エチオピアのコーヒーを特別なものとして位置づけています。
持続可能な農業の取り組みも進み、エチオピアのコーヒーは国際的な評価を維持しています。
エチオピアのコーヒーの風味
エチオピアのコーヒーはアラビカ種が主体で、花のような香りと明瞭な酸味が特徴です。
アラビカ種については以下の記事をご覧ください。
地域ごとに異なる風味が楽しめ、その多様性はコーヒー愛好者を惹きつけています。
以下にその特徴を詳しく説明します。
花のような香り
エチオピアのコーヒーは花のような豊かな香りが特徴的です。
異なる地域や品種によって香りのニュアンスが異なり、ジャスミンやラベンダーのような花々の香りが感じられることがあります。
鮮やかな酸味
エチオピアのコーヒーは酸味が際立っており、その酸味は鮮やかです。
特にシダモ地方のコーヒーは明瞭なシトラスやベリーの酸味が感じられます。
豊かなフルーティネス
エチオピアのコーヒーはフルーツのような味わいが豊富であり、ストロベリー、ブルーベリー、レモン、パッションフルーツなどのフレーバーが感じられることがあります。
ワインのようなコンプレキシティ
「コンプレキシティ」とは、複雑さや多様性を指す言葉です。
コーヒーの品評や風味においては、豆が持つ複雑な特性や異なる要素が調和し合い、奥行きや深みを生み出すことを指します。
優れたエチオピアのコーヒーは、その複雑で奥深い味わいから、ワインのようなコンプレキシティを持っています。
異なる標高や土壌条件が、コーヒー豆に多様性をもたらしています。
口当たりの柔らかさ
エチオピアのコーヒーは一般的に口当たりが柔らかく、まろやかです。
この特徴は、アラビカ種のコーヒーが主流であることや、標高の高い地域で栽培されていることによるものです。
長い余韻
優れた品質のエチオピアのコーヒーは、口に含んだ後も長い余韻を楽しむことができます。
風味が広がり、余韻が続くことで、コーヒーの深みを感じることができます。
これらの特徴が合わさり、エチオピアのコーヒーは独自の魅力を持ち、国際的なコーヒー市場で高い評価を受けています。
主要な産地と栽培方法
エチオピアにはシダモ、イルガチェフェなど様々な産地があります。
伝統的な栽培方法や収穫の慣習も、エチオピアのコーヒーの特徴を形成しています。
エチオピアのコーヒーはさまざまな地域で栽培され、それぞれ異なる風味を持っています。
以下に、エチオピアの主要なコーヒー産地と栽培方法について詳しく説明します。
- シダモ (Sidamo):
- 風味の特徴: 花の香りと柑橘系の酸味が特徴的で、滑らかな口当たりがあります。
- 栽培地域: 南部エチオピアに位置するシダモ地域。
- 栽培方法: 主に自然栽培が行われ、影があり、木陰が提供されることが一般的です。
- イルガチェフェ (Yirgacheffe):
- 風味の特徴: ジャスミンやレモンのような花の香りと明快な柑橘系の酸味があります。
- 栽培地域: 南部エチオピアに位置するイルガチェフェ地方。
- 栽培方法: 多くの農家が小規模で家族経営の農園を運営し、手摘みが行われます。また、シェードツリーの下での栽培が一般的です。
- リン (Limmu):
- 風味の特徴: フルーティーで花のような香りと程よい酸味が感じられます。
- 栽培地域: エチオピア西部に位置するリム地域。
- 栽培方法: 大規模な農園での栽培が行われ、近代的な農法が導入されています。洗浄法や乾燥法が一般的です。
- ジマ (Jimma):
- 風味の特徴: フルーツやスパイシーな香り、重厚で豊かなボディがあります。
- 栽培地域: エチオピア南西部に位置するジマ地域。
- 栽培方法: 伝統的な手法が一部で続いており、小規模な農園やコミュニティでの栽培が見られます。
- レケンプティ (Lekempti):
- 風味の特徴: ワインのような深い味わいとしっかりとした酸味があります。
- 栽培地域: エチオピア西部ウォレガ地方。
- 栽培方法: 標高が高いため、特に選別が行き届いており、手摘みが行われ、洗浄法が一般的です。
- ハラール (Harrar):
- 風味の特徴: シリアルやワインのような風味と、フルーツやワインのような風味が広がります。
- 栽培地域: エチオピア東部のハラール地域。
- 栽培方法: 伝統的なドライ(自然)プロセスが主流で、コーヒーチェリーは太陽の下でドライにされます。
まとめ
エチオピアのコーヒーは、花やフルーツの香り、独特の酸味が特徴的です。
また、シダモ、イルガチフなどの異なる地域で栽培されてエチオピアのコーヒーの多様性を生み出しています。
標高や気候の多様性が風味に寄与し、伝統的な手法で育まれるエチオピアのコーヒーは、その独自性と高品質で国際的な評価を受けています。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
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ラビルナ
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